LINEで相談する

グリーンサイトとは?下請・協力会社がやることと料金、一人親方の代行登録、顔認証の入退場

元請から「この現場はグリーンサイトで書類を出してください」と言われて、何のことかわからず検索した方に向けた記事です。グリーンサイトがどんな仕組みか、下請・協力会社は何をすればよいのか、お金はいくらかかるのか、一人親方はどうなるのかを順に書きます。料金や手続きは、2026年10月29日時点で運営会社の公式サイトに載っている内容です。

グリーンサイトとは

グリーンサイトは、現場に入る前に出す安全書類(労務・安全衛生管理の書類。業界では「グリーンファイル」と呼びます)を、紙ではなくインターネットで作って出すためのサービスです。「建設サイト・シリーズ」の一つで、運営はエムシーディースリー株式会社です。

公式サイトによると、契約している会社は13万社以上、そのうち元請としての契約は1,043社、登録されている会社は一人親方を含めて96万社以上です(2026年9月末時点)。大手から中堅まで、多くの元請に使われていると紹介されています。

立場グリーンサイトでやること
元請現場を作り、協力会社から出された書類を画面で確認・受領する。施工体制台帳と施工体系図を出力する
一次の協力会社自社と作業員の情報を登録し、現場ごとの書類を作って出す。二次以下の会社の書類もそろえる
二次以下・一人親方自社で登録して書類を出す。難しいときは上位会社に代行登録してもらう

グリーンサイトとグリーンファイルの違い

名前が似ていて混同しやすいので、先に整理しておきます。

言葉何のことか
グリーンファイル現場に入る前に出す安全書類(労務・安全衛生管理の書類)の呼び名。紙でもネットでも同じ
グリーンサイトそのグリーンファイルをネットで作って出すサービス(エムシーディースリー株式会社)
Greenfile.work名前は似ているが、別の会社(シェルフィー株式会社)の安全書類のサービス

元請によって使っているサービスが違うので、上位会社から指定された名前をよく確かめてから申し込んでください。

グリーンサイトで作る書類

一度登録した会社情報や作業員情報を使い回して、現場ごとの書類を作ります。公式サイトでは、出力できる帳票は27種類以上とされています。

主な書類中身
施工体制台帳・施工体系図元請から下までの体制。協力会社の情報から自動で作られる
再下請負通知書自社がさらに下に出したときの届け
作業員名簿現場に入る職人さんの資格・健康診断・保険など
新規入場者アンケート現場の情報が入った状態で出せる
安全衛生計画書現場での安全の取り組み

健康診断や免許、建設業許可の期限が近づくと警告が出るので、更新漏れに気づきやすくなります。

下請・協力会社がやること

協力会社の流れは、だいたい次のとおりです。

グリーンサイトでの書類の流れ
グリーンサイトでの書類の流れ 元請 現場を作る 一次の協力会社 会社・作業員を登録 → 現場の書類を作って提出 二次以下・一人親方 自社で登録、または一次が代行登録 元請 画面で確認・受領 → 施工体制台帳・施工体系図を出力 差し戻し・ 再提出
  1. 上位会社から、どの現場でグリーンサイトを使うかの連絡を受ける
  2. 自社でIDを申し込むか、上位会社に代行登録を頼むかを決める
  3. 会社情報と作業員情報を登録する
  4. 現場(元請が作ったプロジェクト)の体制に自社が組み込まれたら、その現場の書類を作って出す

公式のFAQでは、一次の協力会社は原則としてグリーンサイトの契約が必要とされています。紙で出す会社がいると、元請の側が電子と紙の二重管理になるためです。二次以下の会社にも加入をお願いしている、とされています。

紙で出していたころと比べると、変わるのは次のような点です。

紙で出す場合グリーンサイトで出す場合
作業員の情報現場ごとに名簿を書き直す一度登録すれば、どの現場でも使い回せる
出し方現場事務所へ持参・郵送ネットで提出。印刷・郵送の手間と費用がかからない
証明書類資格証などのコピーを毎回添付登録した書類が自動で添付される
期限の管理自分で気づくしかない健康診断・資格・保険の期限が近いと知らせが出る
上位会社が複数あるとき会社ごとに書式が違う同じ操作で、どの上位会社向けの書類も作れる

グリーンサイトの料金(協力会社)

協力会社は、IDの利用料を払って使います。IDは、操作する人1人に1つ必要です。

項目料金(税抜)
初期設定料金10,000円(初年度のみ)
1名プラン1IDで年4,800円
10名プラン10IDで年12,000円
ID追加10IDごとに月1,000円

1年(12か月)単位の契約で、利用開始前に銀行振込でまとめて払います。クレジットカードは使えません。1人で使う会社なら、初年度は14,800円、2年目からは年4,800円です(いずれも税抜)。

IDは元請・協力会社のどちらの立場でも同じものを使えるので、元請の仕事も下請の仕事もしている会社が、立場ごとに二重に申し込む必要はありません。

元請が「ワークサイト」という現場管理のサービスを使っていて、その現場の体制に自社が組み込まれていれば、協力会社としての契約だけでワークサイトも無料で使えます。

一人親方は代行登録なら無料

パソコンやスマートフォンがないなどで自社での加入が難しい二次以下の会社は、上位会社が代わりに登録できます。これが「代行登録」で、上位会社が申し込む有償のオプションです。

代行登録される側上位会社が払う料金
一人親方以外の会社1社あたり年2,400円(税別)。登録した月の翌月末まで、最大2か月は無料
一人親方無料

一人親方の方からは、「元請に言われてIDを申し込むべきか迷った」というお話をよく伺います。まずは上位会社に、代行登録で済むかを聞いてみると、余計な出費をせずに済む場合があります。

自社で契約するか、代行登録してもらうかの分かれ道
自社で契約するか、代行登録してもらうかの分かれ道 一次の協力会社? 自社でID契約 初年度14,800円〜・税抜 はい いいえ パソコン・スマホで 自分で入力できる? 自社でID契約 できる 難しい 上位会社に代行登録を頼む 一人親方は無料、会社は年2,400円・税別を上位会社が負担

なお、代行登録は、上位会社がグリーンサイトを使い始めたあとでないと申し込めません。上位会社の担当者がまだ慣れていない時期は、早めに相談しておくと現場の入場に間に合わせやすくなります。

グリーンサイトの顔認証・QRコード

グリーンサイトには、作業員の入退場を記録する「通門管理」の機能があります。入場の記録の方法は、QRコード、建設キャリアアップシステム(CCUS)のカード、顔認証などから、現場に合うものを元請が選びます。iPhoneやiPadと無償のアプリ、グリーンサイトで発行したQRコードで運用することもでき、機器によっては別に料金がかかります。

どの方法で入場するかは現場ごとに違うので、顔写真の登録が要るかどうかは、上位会社か現場の職員に確かめてください。入退場の記録は日ごと・月ごとに会社別に集計されるので、出面の確認にも使われます。出面の考え方は → 出面とは にまとめています。

建設業の請求事務を任せたいとき

RY consulting は、一人親方・小さな専門工事会社の毎月の請求書づくりを代わりに引き受けています。出面をLINEで撮って送っていただくだけで、手書きの出面表でも大丈夫です。元請・上位会社の指定の書式があればその書式で、なければいつもの書式で、現場ごとに請求書をお作りします。常用も出来高も扱います。料金は職人さんの人数に応じたシンプルプランで、LPの料金の欄を見れば全部わかります。契約期間の縛りはありません。

出典

LINEで相談する